老後の住み替えはいつ始める?代表的な3つのタイミングと失敗しない移住先の選び方

老後の住み替えを始めるタイミングを夫婦で検討し、資金計画と物件を調べるイメージ
  • 老後の生活を考えると今の家に住み続けるのは不安
  • 老後の住み替えのタイミングにどのような選択肢があるのか知りたい
  • 老後の住み替えにかかる資金計画や信頼できる不動産会社の選び方を知りたい

老後の暮らしを快適に過ごすために新しい住まいを考えることは、今後の人生を見つめ直す良いきっかけにもなります。しかし、老後に家を住み替える場合に何から手をつければ良いのかわからない人は多いのではないでしょうか。

この記事では老後の住み替えを考えるタイミングや、住み替え先の選び方、資金計画などを詳しく解説します。記事を読めば自分に合った住み替え計画がわかり、安心してセカンドライフへの第一歩を踏み出せます。老後の理想の住み替えを実現する第一歩は自宅の価値を正しく知り、信頼できる不動産会社に相談することです。

複数の不動産会社に自宅の査定を依頼し、老後の住み替え計画の土台となる資金計画を立てましょう。

目次

老後の住み替えを考えるタイミング

老後の住み替えをいつ始めるか最適なタイミングを検討するイメージ

老後の住み替えは人生の節目のタイミングでの検討がおすすめです。老後は家族構成や働き方の変化に伴い、住まいに求める広さや維持費、立地などの条件が変わるためです。体力や気力があるうちに、バリアフリーや利便性の高い住まいへ移ることで生活の負担を減らし、豊かなセカンドライフを送れます。

老後の住み替えを考える代表的なタイミングは以下のとおりです。

  • 定年退職をしたとき
  • 子どもが独立したとき
  • 住宅ローンを完済したとき

定年退職をしたとき

定年退職はこれからの人生を見つめ直す良い機会です。老後は仕事中心の生活から離れ、自分の時間を軸にした暮らしへと生活スタイルが大きく変化します。定年後の収入や健康面の変化も、老後の住まいを見直すタイミングです。

定年退職後は通勤の必要がなくなり、住む場所を自由に選べるようになります。家の維持費を抑えることで、年金生活の負担を軽くすることも可能です。将来的に体力が落ちても安全に暮らすことを考え、定年退職後に平屋やマンションに住み替えるケースもあります。

退職金でまとまった資金が手元に用意でき、住み替えの計画を立てやすくなることも、定年退職をしたときに住み替えを考えやすい理由の一つです。

子どもが独立したとき

子どもの独立が老後の住み替えの最適なタイミングの一つであることを示すイメージ

子どもの独立は老後の住み替えを見直すタイミングです。家族の人数が減ることで、今までの広い家が生活スタイルに合わなくなるためです。

以下のような理由で、子どもが独立したときに老後の住み替えを検討し始める方が多くいます。

  • 使わない部屋や広すぎる家は、掃除や片付けが大変になる
  • 庭や共用スペースの手入れが負担になりやすい
  • 固定資産税や光熱費などの維持費がかさむ
  • 便利な場所に住み替えて、買い物や通院を楽にしたい
  • 段差の少ないバリアフリー住宅に住み替え、将来の生活負担を軽くしたい

住宅ローンを完済したとき

住宅ローンを完済したときは今後の住まいについて考える絶好の機会です。月々の住宅ローンの返済がなくなることで住居費の負担が減り、家が自分のものになるため売却や住み替えがしやすくなります。

住宅ローンを完済すると金融機関が設定していた抵当権の抹消手続きができるようになります。抵当権がなくなることで、自宅の売却手続きがスムーズになり、安心して老後の住み替えを進めることが可能です。
» 法務局「住宅ローン等を完済した方へ(抵当権の登記の抹消手続のご案内)」(外部サイト)

後の住み替え先の選択肢

老後の住み替えの選択肢を絞り込むため、夫婦で条件の良し悪しを判断する様子

老後の住み替えを検討する際はライフスタイルや健康状態に適した住まいを選ぶようにしましょう。老後の住み替え先として以下の選択肢が挙げられます。

  • マンションへの住み替え
  • 戸建てへの住み替え
  • シニア向け住宅への入居
  • 子ども世帯との同居・近い場所に住み替え

マンションへの住み替え

マンションへの住み替えは老後の生活をより快適で安全なものにする選択肢です。戸建てに比べてマンションは管理の手間が少なく、セキュリティがしっかりしている物件が多い傾向にあります。マンションはワンフロアで暮らせるため、年齢を重ねても体の負担が少ない点も大きな魅力です。

ただし、マンションでは管理費や修繕積立金などの費用がかかり、近隣への配慮が必要な場合もあります。

戸建てへの住み替え

老後の住み替えの選択肢として、現代的で明るい戸建ての物件群を検討するイメージ

老後の戸建てへの住み替えは自由度の高い生活を望む方に適しています。戸建てはマンションに比べ、管理費や修繕積立金、駐車場代などの月々の費用負担が少ない点が特徴です。庭で趣味を楽しんだり、将来的にリフォームしたりする自由度が高い点は戸建ての大きな魅力です。

一方、戸建ての場合は維持管理をすべて自分で行う必要があり、セキュリティ対策も自己責任となります。戸建ては屋根や外壁、庭、駐車スペースなど維持管理の範囲が広いため、事前に確認しておきましょう。

シニア向け住宅への入居

老後の生活に安心と快適さを求めるなら、シニア向け住宅への住み替えをおすすめします。シニア向け住宅は高齢者が暮らしやすいように配慮した専門的なサービスや設備が充実しており、安心して過ごせる環境が整っているためです。

シニア向け住宅は以下のようなメリットがあります。

  • 安否確認や生活相談サービスを受けられる
  • 栄養バランスの整った食事サービスで調理の負担を軽減できる
  • 建物がバリアフリー設計で安全に生活できる
  • レクリエーションやイベントで同世代と交流できる
  • 自宅の維持管理や庭の手入れの手間から解放される

介護が必要になった場合も、シニア向け住宅の併設施設や提携サービスを利用できるケースがあります。

子ども世帯との同居・近い場所に住み替え

子ども世帯との同居や近くに住み替えることはお互いに支え合いながら暮らせるメリットがあります。子ども世帯と同居すれば光熱費や食費を分担でき、経済的な負担を減らせます。子ども世帯の近くに住むと、必要なときに助け合いつつ、お互いのプライベートも保ちやすい点が魅力です。

ただし、生活リズムや価値観の違いから子ども世帯とトラブルになることもあります。家事の分担や費用負担、プライバシーの配慮などについて事前に子ども世帯と話し合っておきましょう。
» 不動産売却の流れを完全ガイド|初心者でも失敗しない手順を解説

老後の住み替え先を選ぶ際のポイント

老後の住み替えを始めるタイミングを夫婦で検討し、資金計画と物件を調べるイメージ

老後の住み替え先は現在の快適さだけでなく、将来の生活を長期的に見据えて選びましょう。年齢を重ねると身体的な変化やライフスタイルの変化により、住まいに求める条件も変わってきます

老後の住み替え先を選ぶポイントは以下のとおりです。

  • 立地や周辺施設の利便性をチェックする
  • バリアフリーに対応しているかを確認する
  • 将来の資産価値や管理のしやすさを考慮する

立地や周辺施設の利便性をチェックする

年齢を重ねると車の運転が難しくなったり、長距離の移動が負担になったりする可能性があります。日々の生活に必要なスーパーや病院などが徒歩圏内にそろっている環境は快適な暮らしにつながります。

老後の住み替え先を選ぶときは実際に歩いて周辺環境を確認すると安心です。治安や災害リスクもチェックしておくと、快適に暮らせる住まいを見つけやすくなります。

バリアフリーに対応しているかを確認する

老後の住み替え先を選ぶ際の重要なポイントであるバリアフリー設備(スロープ、手すり)を確認する

老後の住み替えでは将来の身体の変化を見据えて、バリアフリー設計になっているかを確認してください。年齢を重ねると小さな段差でも転倒してけがをする可能性があります。

老後の住み替えを検討する際には以下の点を確認しましょう。

  • 段差が少なく安全に移動できるか
  • 手すりが適切に設置されているか
  • 廊下やドアの通行幅が十分か
  • 滑りにくい床材が使用されているか
  • 引き戸が採用されているか
  • スイッチやコンセントの高さが適切か

バリアフリーに対応しているかを事前にチェックすることで、老後も安心して暮らせる住まいを選べます。

将来の資産価値や管理のしやすさを考慮する

老後の住み替えでは将来の売却や介護施設入居の可能性を考え、資産価値の維持や管理のしやすさを重視した住まいを選びましょう。老後の住み替え先を選ぶ際に以下の点を確認することがおすすめです。

資産価値
再売却や介護施設入居時の資金として価値が下がりにくい立地の物件を選びましょう。
売却のしやすさ
子どもへの相続を考え、買い手が見つかりやすい物件を選ぶことがおすすめです。
管理のしやすさ
掃除の負担が少なく管理しやすいコンパクトな間取りを検討しましょう。戸建ての場合は、建物や庭の維持管理のしやすさも考慮してください。
維持費
固定資産税や管理費など、将来にわたって無理なく支払える物件を選びましょう。

自分の生活スタイルに合った条件を見極めることで、日々の暮らしをより快適にできます。

老後の住み替えを成功させるための資金計画

老後の住み替えで失敗しないために重要となる資金計画を立てるイメージ

老後の住み替えを成功させるには事前にお金の計画を立てましょう。老後の住み替えには新居の購入費用に加え税金や手数料、引っ越し代など予想以上に費用がかかります。

老後の資金計画を立てるためのポイントは以下のとおりです。

  • 住宅ローンを比較して返済計画を立てる
  • 老後資金とのバランスを考える
  • 売却予定の自宅の相場を複数社の査定で把握する

住宅ローンを比較して返済計画を立てる

老後の住み替えに住宅ローンを利用する場合は複数の金融機関を比較して、無理のない返済計画を立てましょう。住宅ローンの金利の種類や審査基準、手数料は金融機関ごとに異なるため、利用者が最終的に支払う総額が大きく変わることがあります。

住宅ローンを比較する際には金利の低さだけでなく、変動金利と固定金利の違いや総返済額、返済期間も確認してください。老後の住み替えでは退職金や年金などを考慮して、無理のない資金計画を立てましょう。

老後資金とのバランスを考える

老後の住み替えを成功させるために住居費と老後資金のバランスを検討するイメージ

老後の住み替え先を決める際には将来の生活を見据えた資金計画を立てる必要があります。自宅の売却資金をすべて新居購入に充ててしまうと、手元に十分な資金が残らず将来の生活に対応しづらくなる可能性があります。購入額と手元資金のバランスを考え、無理のない資金計画を立てましょう。

安心して新しい生活をスタートさせるためには生活費や医療費を含めた毎月の支出を計算してください。新しい家の予算設定だけでなく、税金や手数料、引っ越し費用も忘れずに確認しましょう。固定資産税や管理費の負担についても、事前に把握しておくと安心です。
» 不動産売却の理由は価格に影響する?伝える範囲とポイント

売却予定の自宅の相場を複数社の査定で把握する

自宅がいくらで売れるのかを正確に知るために複数の不動産会社に査定を依頼してください。不動産会社によって査定額は大きく異なる場合があります。1社だけの査定結果を信じると、本来の価値より安く売却してしまう可能性があります。

まずはインターネットで依頼できる机上査定(※)で大まかな相場を把握してください。机上査定の結果をもとに信頼できそうな不動産会社を2〜3社選び、実際に家を見てもらう訪問査定に進むと正確な価格がわかります。不動産一括査定サイトを利用すれば、一度の情報入力で複数の会社に査定を依頼することが可能です。

査定額の高さだけで判断せず、金額の根拠を説明してくれる不動産会社を選ぶと安心して売却計画を立てられます。
» 家の売却相場を決定する要因と高く売るためのポイントを解説!
» 不動産査定の3つの種類と評価方法をわかりやすく解説

※ 机上査定とは、実際に家を見ずに、過去の売買事例や物件のデータ、周辺環境などの情報だけをもとに行う査定のことです。

頼できる不動産会社を選ぶ4つのコツ

老後の住み替えの相談に乗る信頼できる不動産会社の担当者のイメージ

老後の住み替えでは自宅の売却から新居の購入まで、不明な点や不安が多く発生します。信頼できる不動産会社を選ぶことで、安心して住み替えの手続きを進めることが可能です。

信頼できる不動産会社を選ぶ4つのコツは以下のとおりです。

  • 老後の住み替えをサポートした実績がある
  • 丁寧なヒアリングをしてくれる
  • 売却サポートが充実しており、安心して任せられる
  • 購入予定の物件の情報を正直に教えてくれる

老後の住み替えをサポートした実績がある

老後の住み替えには若い世代とは違った悩みがあり、解決するための知識や情報が必要です。シニア世代の希望を理解し、老後の住み替えのサポート実績がある不動産会社を選ぶと安心して相談できます。老後の住み替えに適した物件情報を持っていることや、買い替えをサポートできることも不動産会社選びのポイントです。

高齢者向け物件のバリアフリーに対応できる不動産会社なら、安心して老後の住み替えが進められます。

丁寧なヒアリングをしてくれる

老後の住み替えの相談において、丁寧なヒアリングを通して顧客の話を聞く不動産会社のイメージ

信頼できる不動産会社は相談者の話をじっくり聞き、暮らしに対する希望や優先したい条件を丁寧に引き出してくれます。信頼できる不動産会社は表面的な条件だけでなく、老後の住み替えを考えた背景や将来への思いまで理解しようと努めます。

老後の資金計画などの悩みにも親身に耳を傾け、わかりやすい言葉で丁寧に説明してくれる担当者がいると安心です。自分たちのペースに合わせて対応してくれる不動産会社なら、焦らずじっくり老後の住み替えを検討できます。

売却サポートが充実しており、安心して任せられる

不動産売却を安心して進めるにはサポート体制が整っている会社を選びましょう。不動産を売る際には専門的な知識やさまざまな準備が必要になります。手厚いサポートがある不動産会社なら、売主の不安を減らし、スムーズに手続きを進めやすくなります。

物件が一定期間で売れない場合、あらかじめ決まった価格で買い取ってくれる「買取保証」があれば、売却の見通しが立ちやすく安心です。税金や法律の相談ができる税理士や司法書士と連携している不動産会社なら、不動産売買や住み替えの複雑な手続きも任せられます。

引き渡しの時期の調整まで対応してくれる不動産会社であれば、不動産売却を行う人の手続きの負担を軽減できます。

購入予定の物件の情報を正直に教えてくれる

信頼できる不動産会社は購入予定の物件の良い点だけでなく、悪い点も包み隠さず伝えてくれます。法律上、不動産会社には「重要事項説明」として物件の欠点やリスクを説明する義務があります。信頼できる不動産会社は物件の状態を丁寧に説明してくれるため、物件の購入後も安心して取引することが可能です。

以下のようなネガティブな情報を隠さずに教えてくれる不動産会社だと信頼できます。

  • 室内の騒音や日当たり、風通しなどの生活環境
  • ハザードマップや生活に影響が出やすい近隣施設(墓地・工場など)の情報
  • 過去の修繕や建物トラブルの履歴
  • 将来の修繕計画や費用の見込み(マンションの場合)

客観的な情報にもとづき丁寧に説明してくれる不動産会社は安心して相談できる頼れる存在です。

老後の住み替えで後悔しないために理想の住まいを見つけよう

老後の住み替えを成功させ、理想の住まいで安らぎの時間を楽しむ夫婦のイメージ

老後の住み替えは今後の暮らし方を見つめ直し、自分らしい生き方を形にする大きな節目です。将来の生活や健康の変化を踏まえ、家族と相談しながら自分たちに合った老後の住み替えを考えていきましょう。

資金計画と適正価格での売却は老後の住み替えを進めるうえで確認しておきたいポイントです。気になる物件を見学し、信頼できる不動産会社に相談することで、購入と売却の両面から老後の住み替えの不安を軽減できます。老後の自分の時間をどのように過ごしたいかを考えながら、心から納得できる理想の住まいを見つけてください。

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この記事の監修者

山本 祥宏のアバター 山本 祥宏 株式会社komorebi 代表取締役社長

売買・投資用不動産・賃貸仲介などを経験。数字や条件だけでなく、お客様一人ひとりの背景や将来設計を踏まえた提案、そして「相談してよかった」と思っていただける関係づくりを大切にしています。

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