引っ越したいのに家が売れない原因とは?リスクや実践可能な5つの対処法も解説

引っ越したいのに家が売れない状況をイメージした、郊外のモダンな太陽光パネル付き住宅。
  • 半年以上経っても家が売れず焦っている
  • 家が売れないため、新しい住居への引っ越し計画が立てられない
  • 家が売れない状態が続くと、どんなリスクがあるか知りたい

新しい生活に向けて家を売りに出したものの、買い手が見つからない状況が続いて不安に感じていませんか?売れない家には価格や立地条件などの原因が隠されている場合がほとんどです。

この記事では引っ越したいのに家が売れない原因や、家を売るために実践できる5つの対処法を詳しく解説します。記事を読めば、家が売れない状況を打開するための具体的な方法が明確になります。

家が売れない原因は売出価格が相場より高いことや、売却するタイミングが悪いことなどです。家が売れない場合は原因を特定したうえで売却計画を見直しましょう。どうしても売れないときは仲介ではなく、不動産会社による買取も有効な選択肢です。

目次

家が6か月以上経っても売れない場合は理由がある

引っ越しを妨げる家が売れない原因(理由)を特定し解決することの重要性を示している

家が6か月以上経っても売れない場合、必ず何らかの理由があります。不動産売却の目安期間は一般的に3~6か月です。目安期間を過ぎると「問題のある物件」と買い手に思われる可能性があるため、家が売れにくくなります。家が売れない原因は価格や物件状態など複数の要因が関係していることがほとんどです。

家を放置すると維持費や税金負担が増え続けるため、家が売れない理由を客観的に分析したうえで早めに計画を見直すことが重要です。
» 不動産売却の理由は価格に影響する?伝える範囲とポイント

引っ越したいのに家が売れない原因5選

引っ越したいのに家が売れないという問題の原因を特定し、解決策を導く

長期間売れ残る家には以下のような原因が潜んでいる可能性があります。

  • 売出価格が相場より高い
  • 家の状態が良くない
  • 立地条件や周辺環境が悪い
  • 不動産会社が売却に力を入れていない
  • 売却するタイミングが悪い

売出価格が相場より高い

引っ越したいのに家が売れない原因として、家の売出価格が周りの相場よりも高いことが挙げられます。買い手は常に周辺の家と比較したうえで購入するかを判断するからです。相場とかけ離れた家の価格では、なかなか買い手が見つかりません。

買い手はインターネットなどで周辺の家の価格を簡単に調べられます。相場からかけ離れた家の価格は、最初から内覧の候補にすら入れてもらえない可能性があります。家が売れ残る期間が長引くと「何か問題がある物件ではないか」という悪い印象がつき、さらに売れにくくなることもあるため注意が必要です。

家の状態が良くない

家の状態が悪いため、売れないリスクが高まった住宅

家の状態が良くないことも、引っ越したいのに家が売れない原因の一つです。購入を考える人は内覧で家の隅々までチェックするため、第一印象が悪いと購入を見送られてしまう可能性があります。買主は長く快適に住める家を探しており、建物の傷みや汚れが目立つと修理に大きなお金がかかるのではないかと不安を感じます。

購入希望者に良くない印象を与える可能性がある物件の状態は以下のとおりです。

  • 外観が傷んでいる
  • 内装が劣化している
  • 水回りが汚れている
  • 雨漏りやシロアリの被害がある
  • 生活感が強く残っている
  • 設備が故障している
  • 手入れされていない庭がある

家の見た目や状態は買主の判断に大きく影響するため、売却の妨げになることがあります。

立地条件や周辺環境が悪い

多くの買主は毎日の暮らしの便利さや住み心地の良さを求めているため、立地条件や周辺環境が悪いと家は売れ残ります。立地条件や周辺環境が悪い家は不便を感じやすいため、継続的なストレスを買主に与えてしまう可能性があります。

例えば以下のような条件に当てはまる家は、買主から敬遠されがちです。

  • 最寄り駅やバス停までの距離が遠いため、交通の便が悪い
  • スーパーや病院などの生活施設が遠い
  • 周辺道路の交通量が多く、騒音や振動が気になる
  • ごみ処理場や工場などの臭いが気になる施設が近い
  • 周辺環境の影響で日当たりや眺望が悪い
  • 夜間の人通りが少ない場所で治安に不安がある
  • 洪水や地震などの災害リスクが高い

買主が新生活をイメージしたときに不安を感じる要素がある家は、売却活動が長引く一因となります。

不動産会社が売却に力を入れていない

家が売れない状況を脱するための売却申し込み書類に記入したが、不動産会社から連絡がない

家の売却を依頼した不動産会社が売却活動に力を入れていないと、家が売れ残る可能性が高まります。家の売却がうまくいくかどうかは、パートナーとなる不動産会社の働きに大きく影響されるためです。

家の売却活動に力を入れていない可能性がある不動産会社の特徴は以下のとおりです。

  • インターネットを使った広告活動をしていない
  • 質の低い写真や説明文しか載せない
  • 売却活動の進み具合について報告や連絡がまったくない
  • 内覧希望者への対応が遅い
  • 他の不動産会社に物件を紹介しない

担当者が売却活動を怠ると、売り手の物件情報が家を探している人の目に留まりません。結果として買い手が見つからず、売れ残ってしまう事態になります。

売却するタイミングが悪い

家自体に問題がなくても売却するタイミングが悪い場合、引っ越したいのに家が売れない状況に陥ります。不動産市場全体の動きや季節など、自分ではコントロールできない要因が買い手の購入意欲に大きく影響を与えるからです。

家は以下のタイミングで売り出すと、買い手が見つかりにくくなります。

  • 景気が悪化した時期
  • 住宅ローンの金利が上昇した時期
  • 不動産取引が少ない時期(一般的に夏季や年末年始など)

タイミングの悪い時期に家の売却活動を始めた場合、希望する価格や期間で売ることは難しくなる可能性があります。

引っ越したいのに家が売れない場合の対処法5選

引っ越したいのに家が売れない原因への疑問を解決する対処法を紹介する

引っ越しを検討しているのに家が売れないときは、以下のような対処法をとることが効果的です。

  • 物件の価格を下げる
  • 他の不動産会社に相談する
  • ハウスクリーニングを行う
  • ホームインスペクションを行う
  • 不動産買取業者に物件を買い取ってもらう

物件の価格を下げる

引っ越しを期に売りたい家の価格を相場に合わせれば、内覧の問い合わせが増えて売却につながる可能性が高まります。希望価格に近い状態で売却するためにも、価格を見直す際はやみくもに下げるのではなく、計画的に進めることが大切です。

以下のポイントを参考に、不動産会社の担当者と相談しながら物件の価格を決めることをおすすめします。

  • 周辺の売出物件や成約事例を参考に、相場に合った価格まで見直す
  • 一度に大幅に下げるのではなく、買い手の反応を見ながら段階的に価格を調整する
  • 価格変更後は広告などで「価格改定」をアピールし、再度注目を集める

家の価格の調整は買い手の関心を引くための重要な戦略です。不動産会社の担当者とよく相談し、内覧が増える価格帯を慎重に検討しましょう。

他の不動産会社に相談する

引っ越したいのに家が売れないことについて、専門家と相談している様子

現在の不動産会社の販売活動に不満がある場合は、他の会社に相談してみましょう。不動産会社にはそれぞれ得意なエリアや物件の種類があるからです。複数の不動産会社に相談すれば、最も有利な条件で家の売却を検討することもできます。複数の会社から話を聞けると、自分の家に対する客観的な意見を得ることが可能です。

現在の不動産会社との契約内容を確認し、契約が終わるタイミングで乗り換えを検討しましょう。手間をかけずに複数の会社へ相談したい場合は不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。一度の入力で複数の不動産会社に査定を依頼できます。
» 不動産査定の3つの種類と評価方法をわかりやすく解説

ハウスクリーニングを行う

引っ越したいのに売れない家の印象を良くして売却を有利に進めるには、ハウスクリーニングの利用がおすすめです。ハウスクリーニングで家をきれいにすると、購入を検討している人が内覧に来たときに「購入したい」という気持ちを高められます

専門業者に依頼すると自分では落としきれない汚れもきれいになり、以下のようなメリットがあります。

  • キッチンや浴室など、水回りの頑固な汚れを徹底的に除去できる
  • タバコやペット、生活の中でついた気になる臭いを取り除ける
  • 物件が明るく清潔に見え、広告用の写真の見栄えが良くなる

ハウスクリーニングは物件の価値を正しく伝えるための大切な準備の一つです。

ホームインスペクションを行う

引っ越しのための家の売却前に、住宅の専門家による建物の劣化状況の点検を受けている

家の修繕箇所や欠陥の有無を明確にしてくれるホームインスペクション(既存住宅状況調査)を行うことも一つの方法です。ホームインスペクションとは住宅の専門家が家の劣化具合や不具合がないかを客観的に調べてくれるサービスです。
» 国土交通省「既存住宅インスペクション・ガイドライン」(外部サイト)

専門家による診断報告書を買い手に提示すると物件の情報が明確になるため、買い手の不安を和らげられます。売主側も事前に家の状態を正確に把握できるため、売却後に欠陥が見つかるリスクを減らせます。

修繕が必要な場所が事前にわかるため、家が売れない場合の対策を立てやすいこともメリットです。事前に家の修繕を済ませておけば、根拠のない値引き交渉を防ぐことにもつながります。専門家のお墨付きを得ることは、適正な価格でスムーズに売却を進めるうえで大きな支えとなります。

不動産買取業者に物件を買い取ってもらう

なかなか家が売れずに困っている場合、不動産買取業者に直接物件を買い取ってもらう方法もおすすめです。不動産買取は、不動産会社が買主となって家を買い取ってくれる売却方法です。

不動産買取は一般の買い手を探す必要がないため、スピーディーに売却手続きを進められます。引っ越しの予定が決まっている人や、すぐに現金が必要な人にとって不動産買取は便利です。
» お金がないときに家を売る3つの方法を徹底解説

不動産買取は仲介での売却と比べて以下のメリットがあります。

  • 短時間で現金化できる
  • 仲介手数料が不要になる
  • 現状のまま売却できる
  • 近所に知られずに売却できる

不動産買取なら一般的な市場では売れにくい古い家や、何らかの事情がある家でも買い取ってもらえる可能性があります。不動産買取は仲介と比べ売却価格が低くなることがありますが、引っ越しで早く確実に家を売りたい場合に適しています。

引っ越したいのに家が売れないときのリスク

家が売れない場合のリスクを紹介する

引っ越したいのに家が売れない状況は、以下のようなリスクが伴う可能性があります。

  • 新しい住居の購入資金が不足する
  • 住宅ローンの審査に影響する
  • 維持費や固定資産税の負担が継続する

新しい住居の購入資金が不足する

家が売れない状態が続くと、新しい住居の購入資金が足りなくなることがあります。多くの方は今住んでいる家を売却して得たお金を、新しい家の頭金や購入費用に充てる計画を立てているからです。家の売却活動が長引くと、物件価格を下げないと売れない可能性が高まるため、予定していた金額のお金が手に入らなくなります。
» 家を売って住み替えるなら売り先行・買い先行どっちがおすすめかを解説

資金計画が崩れると希望物件を買い逃したり、希望条件を妥協したりせざるを得なくなります。二重ローンで家計を圧迫する可能性があることも、引っ越したいのに家が売れないときのリスクの一つです。家の売却の遅れは資金計画に直接影響し、新しい生活のスタートを困難にします。

住宅ローンの審査に影響する

家の売却に時間がかかっている場合、新しい住宅ローンを組む際に影響を及ぼす

家が売れない期間が長引くと、新しい家の住宅ローン審査に通りにくくなる可能性があります。売却で得られるはずだったお金が新しい家の頭金に使えなくなり、住宅ローンの借入額が増加する場合があるからです。

具体的には以下の問題が住宅ローンの審査に影響します。

  • 二重ローンによる返済負担率の上昇
  • 自己資金の不足
  • 既存ローンが残った状態での新規借入申請

住宅ローンの借入額が増えると返済負担率が高まり、審査基準を満たせず融資を受けられない可能性があります。

維持費や固定資産税の負担が継続する

家が売れなければ、住んでいない場合でも維持費や税金の支払いは続きます。不動産は所有しているだけで、固定資産税や都市計画税(市街化区域内の場合)といった税金が毎年かかるからです。物件の種類によっては税金以外にも管理費や修繕積立金、戸建てのメンテナンス費用などが発生し続けます。

すでに新居へ引っ越している人は新しい家のローンと二重払いの状態になり、家計を圧迫する可能性もあります。家の売却が長引くほどコストが積み重なり、経済的な負担は増え続けるため注意が必要です。

引っ越したいのに家が売れない際に避けるべき行動3選

引っ越しのための家の売却で、やってはいけない行動

引っ越したいのに家が売れない焦りから間違った判断をすると売却がさらに困難になる可能性があるため、以下の行動は避けるべきです。

  • 空き家のままにする
  • 家の欠陥を隠す
  • 極端な値下げをする

空き家のままにする

家が売れないからといって、空き家として放置することはおすすめできません。空き家は資産価値が下がるだけでなく、予想外の出費やトラブルにつながる恐れがあるからです。

空き家を放置すると、以下の問題が起こる可能性があります。

  • カビやシロアリが発生して建物が急速に傷む
  • 不法侵入や放火、ゴミの不法投棄などの犯罪に利用されやすくなる
  • 庭の雑草が伸び放題になったり害虫が発生したりする
  • 特定空家等に指定され勧告を受けると固定資産税の負担が増加する
  • 資産価値がさらに下がり、売却が難しくなる

リスクを避けるためにも、家を空き家のまま放置することは避けるべきです。

家の欠陥を隠す

家の欠陥を隠さずに正直に専門家に話している様子

家の欠陥を隠して売却することは絶対にやめましょう。売主には「契約不適合責任」という法律上の責任があります。契約不適合責任とは売主が引き渡した物件に契約内容との不一致があった場合に発生する責任です。売却後に隠していた家の欠陥が見つかると、買主から欠陥部分の修理や売買代金の減額などを請求される可能性があります。

家の欠陥を隠して一時的に高く売れたとしても、後で修理代以上の損害賠償金を求められる恐れがあります。買主との信頼関係が崩れ、最悪の場合は裁判になる恐れもあるため注意が必要です。事前に把握している家の欠陥を正直に伝えたうえで売買契約を結べば、告知済みの欠陥については契約不適合責任を負いません。

正直に情報を伝えることは将来のトラブルを防ぎ、自分自身を守ることにつながります。
» 不動産の引き渡し時によくあるトラブルと対処法

極端な値下げをする

家が売れない状況でも、極端な値下げは避けるべきです。急に価格を大きく下げると「家に欠陥や事故があるのではないか」とかえって買い手に不安を与えてしまうためです。

家の極端な値下げを行った場合、売主にとっても以下の大きなデメリットが生まれる可能性があります。

  • さらなる値下げを期待され、購入を見送られてしまう
  • 売却で得られるお金が減り、住宅ローンの返済が困難になる

リスクを避けるためにも、値下げを考えている際は慎重に検討しましょう。

引っ越したいのに家が売れない場合は売却計画の見直しをしよう

引っ越しのための家の売却計画を立てるために必要なものを机上に置いているイメージ

引っ越したいのに家が売れないときは原因を特定したうえで売却計画全体を見直しましょう。家が売れない原因は価格設定や物件の状態など複数の要因が絡み合っているため、現状を冷静に分析する必要があります。現状を分析した後は売却計画の再確認を行いましょう。

売却計画を変更する際は担当の不動産会社に相談したり、他社の不動産会社へ相談したりして課題を明確にすることも有効な方法です。引っ越しを期に、売りたい家の早期の現金化が必要なときは不動産買取も検討しましょう。

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